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 福岡県行政手続条例


     制定  平成 8年 1月 4日 福岡県条例第1号
     施行  平成 8年 4月 1日


 目次
  第一章 総 則(第一条-第四条)
  第二章 申請に対する処分(第五条-第十一条) 
  第三章 不利益処分
   第一節 通 則(第十二条-第十四条) 
   第二節 聴 聞(第十五条-第二十六条) 
   第三節 弁明の機会の付与(第二十七条-第二十九条) 
  第四章 行政指導(第三十条第三十四条) 
  第五章 届 出(第三十五条) 
  附 則


   第一章 総 則
 
第1条(目的等)
 @ この条例は、行政手続法(平成五年法律第八十八号)の規定の趣旨にのっとり、条例等に基づく処分及び届出並びに県の機関が行う行政指導に関する手続に関し、共通する事項を定めることによって、行政運営における公正の確保と透明性(行政上の意思決定に ついて、その内容及び過程が県民にとって明らかであることをいう。)の向上を図り、も って県民の権利利益の保護に資することを目的とする。
 A 条例等に基づく処分及び届出並びに県の機関が行う行政指導に関する手続に関しこの条例に規定する事項について、他の条例に特別の定めがある場合は、その定めるところに よる。

 
第2条(定義)
 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
   一 法令 法律、法律に基づく命令(告示を含む。)及び条例等をいう。
   二 条例等 福岡県の条例及び福岡県の執行機関の規則(地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第百三十八条の四第二項に規定する規程を含む。以下同じ。)をいう。
   三 処分 行政庁の処分その他公権力の行使に当たる行為をいう。
   四 申請 条例等(第十条、第十一条及び第四章においては、法令)に基づき、行政庁の許可、認可、免許その他の自己に対し何らかの利益を付与する処分(以下「許認可等」という。)を求める行為であって、当該行為に対して行政庁が諾否の応答をすべきこととされているものをいう。
   五 不利益処分 行政庁が、条例等に基づき、特定の者を名あて人として、直接に、これに義務を課し、又はその権利を制限する処分をいう。ただし、次のいずれかに該当するものを除く。
   イ 事実上の行為及び事実上の行為をするに当たりその範囲、時期等を明らかにするために条例等上必要とされている手続としての処分
   口 申請により求められた許認可等を拒否する処分その他申請に基づき当該申請をした者を名あて人としてされる処分
   ハ 名あて人となるべき者の同意の下にすることとされている処分
   二 許認可等の効力を失わせる処分であって、当該許認可等の基礎となった事実が消滅した旨の届出があったことを理由としてされるもの
  六 県の機関 地方自治法第二編第七章の規定に基づき福岡県に置かれる執行機関、福岡県公営企業の設置等に関する条例(昭和四十二年福岡県条例第十七号)第五条に規定する公営企業の管理者、福岡県警察本部(警察署を含む。以下「警察本部等」という。)若しくはこれらに置かれる機関又はこれらの機関の職員であって法令上独立に権限を行使することを認められたものをいう。
  七 行政指導 県の機関がその任務又は所掌事務の範囲内において一定の行政目的を実現するため特定の者に一定の作為又は不作為を求める指導、勧告、助言その他の行為であって処分に該当しないものをいう。
  八 届出 行政庁に対し一定の事項の通知をする行為(申請に該当するものを除く。)であって、条例等により直接に当該通知が義務づけられているもの(自己の期待する一定の条例等上の効果を発生させるためには当該通知をすべきこととされているものを含む  。)をいう。

 
第3条(適用除外) 
 次に掲げる処分及び行政指導については、次章から第四章までの規定は、適用しない。
   一 刑事事件に関する法令に基づいて司法警察職員がする処分及び行政指導
   二 地方税の犯則事件に関する法令に基づいて徴税吏員がする処分及び行政指導
   三 学校、講習所、訓練所又は研修所において、教育、講習、訓練又は研修の目的を達成するために、学生、生徒、児童若しくは幼児若しくはこれらの保護者、講習生、訓練生又は研修生に対してされる処分及ぴ行政指導
   四 留置場(警察本部等に置かれる人を留置するための施設をいう。)において、収容の目的を達成するためにされる処分及び行政指導
   五 公務員(国家公務員法(昭和二十二年法律第百二十号)第二条第一項に規定する国家公務員及び地方公務員法(昭和二十五年法律第二百六十一号)第二条に規定する地方公務員をいう。以下同じ。)又は公務員であった者に対してその職務又は身分に関してされる処分及び行政指導。
   六 専ら人の学識技能に関する試験又は検定の結果についての処分
   七 相反する利害を有する者の間の利害の調蜷を目的として法令の規定に基づいてされる裁定その他の処分(その双方を名あて人とするものに限る。)及び行政指導
   八 公衆衛生、環境保全、防疫、保安その他の公益にかかわる事象が発生し又は発生する可能性のある現場において警察職員又はこれらの公益を確保するために征使すべき権限を法律若しくは条例上直接に与えられたその他の職員によってされる処分及び行政指導
   九 報告又は物件の提出を命ずる処分その他その職務の遂行上必要な情報の収集を直接の目的としてされる処分及び行政指導
   十 審査請求、異議申立てその他の不服中立てに対する行政庁の裁決、決定その他の処分の手続又は行政手続法第三章双ぴ第三章に規定する聴聞若しくは弁明の機会の付与の手続その他の意見陳述のための手続において法令に基づいてされる処分及び行政指導
   十一 補助金等(福岡県補助金等交付規則(昭和三十三年福岡県規則第五号)第二条第一項に規定する補助金等をいう。)の交付の決定その他の処分

 
第4条(国の機関等に対する処分等の適用除外)
 国の機関又は地方公共団体若しくはその機関に対する処分(これらの機関又は団 体がその固有の資格において当該処分の名あて人となるものに限る。)及び行政指導並び にこれらの機関又は団体がする届出(これらの機関又は団体がその固有の資格においてすべきこととされているものに限る。)については、この条例の規定は、適用しない。

   
第二章 申請に対する処分
 
第5条(審査基準)
 @ 行政庁は、申請により求められた許認可等をするかどうかをその条例等の定めに従って判断するために必要とされる基準(以下「審査基準」という。)を定めるものとする。
  A 行政庁は、審査基準を定めるに当たっては、当該許認可等の性質に照らしてできる限り具体的なものとしなければならない。
  B 行政庁は、行政上特別の支障があるときを除き、条例等により当該申請の提出先とされている機関の事務所における備付けその他の適当な方法により審査基準を公にしておか なければならない。

 
第6条(標準処理期間) 
 行政庁は、申請がその事務所に到達してから当該申請に対する処分をするまでに 通常要すべき標準的な期間(条例等により当該行政庁と異なる機関が当該申請の提出先とされている場合は、併せて、当該申請が当該提出先とされている機関の事務所に到達して から当該行政庁の事務所に到達するまでに通常要すべき標準的な期間)を定めるよう努め るとともに、これを定めたときは、これらの当該申請の提出先とされている機関の事務所 における備付けその他の適当な方法により公にしておかなければならない。

 
第7条(申請に対する審査、応答) 
 行政庁は、申請がその事務所に到達したときは遅滞なく当核申請の審査を開始しなければならず、かつ、申請書の記載事項に不備がないこと、申請書に必要な書類が添付 されていること、申請をすることができる期間内にされたものであることその他の条例等 に定められた申請の形式上の要件に適合しない申請については、速やかに、申請をした者 (以下「申請者」という。)に対し相当の期間を定めて当該申請の補正を求め、又は当該申請により求められた許認可等を拒否しなければならない。

 
第8条(理由の提示) 
 @ 行政庁は、申請により求められた許認可等を拒否する処分をする場合又は許認可等に申請者に何らかの負担を伴う条件を付す場合は、申請者に対し、同時に、当該処分の理由又は当該条件を付した理由を示さなければならない。ただし、条例等に定められた許 認可等の要件又は公にされた審査基準が数量的指標その他の客観的指標により明確に定め られている場合であって、当該申請がこれらに適合しないことが申請書の記載又は添付書 類から明らかであるときは、申請者の求めがあったときにこれを示せば足りる。
  A 前項本文に規定する処分を書面でするときは、同項の理由は、書面により示さなければならない。

 
第9条(情報の提供)
 @ 行政庁は、申請者の求めに応じ、当該申請に係る審査の進行状況及び当該申請に対する処分の時期の見通しを示すよう努めなければならない。
 A 行政庁は、申請をしようとする者又は申請者の求めに応じ、申請書の記載及び添付書類に関する事項その他の申請に必要な情報の提供に務めなければならない。

 
第10条(公聴会の開催等)
 @ 行政庁は、申請に対する処分であって、申請者以外の者の利害を考慮すべきことが当該法令で許認可等の要件とされているものを行う場合において、必要と認めるときは、公聴会の開催、意見書の受取、協議会における協議(以下「公聴会の開催等」という。)その他適当な方法により当該申請に関する意見を聴く機会を設けることができるものとする。
  A 行政庁は、公聴会の開催等を行う場合は、あらかじめその旨を告示し、かつ、申請者に対し書面によりこれを通知しなければならない。この場合において、最初の告示は、当該申請に対する処分の標準処理期間(行政手続法第六条又は第六条の規定に基づき定められた期間をいう。)内(標準処理期間が定められていない場合にあっては申請が到達した日から三十日以内)にしなければならない。
  B 行政庁は、公聴会の開催を行った場合にあっては議事録を、協議会における協議を行った場合にあっては議事録及び協議書(協議書を作成しない場合にあってはその理由書) (以下「記録等」という)を作成しなければならない。
  C 行政庁は、公聴会の開催等を行ったときは、記録等又は提出された意見書、これらに対する行政庁の意見及び処分の内容を公にするものとする。ただし、公にすることが、第三者の利益を害するおそれがあるときその他正当な理由があるときは、その理由を公にすれば足りる。
  D 前四項に定めるもののほか、必要な事項は、規則で定める。

 
第11条(複数の長が関与する処分) 
 @ 申請に対する処分の専務を所掌する組織の長(以下「長」という。)は、申請の処理をするに当たり、他の長において同一の申請者からされた関連する申請が審査中であ ることをもって自らすべき許認可等をするかどうかについての審査又は判断を殊更に遅延 させるようなことをしてはならない。
  A 一の申請又は同一の申請者からされた相互に関速する複数の申請に対する処分について複数の長が関与する場合においては、当該複数の長は、必要に応じ、相互に連絡をとり、当該申講者からの説明の聴取を共同して行う等により審査の促進に努めるものとする。

     
第三章 不利益処分
     
第一節 通 則
 
第12条(処分の基準) 
 @ 行政庁は、不利益処分をするかどうか又はどのような不利益処分とするかについてその条例等の定めに従って判断するために必要とされる基準(次項において「処分基 準」という。)を定め、かつ、これを公にしてお<よう努めなければならない。
 A 行政庁は、処分基準を定めるに当たっては、当該不利益処分の性質に照らしてできる限り具体的なものとしなければならない。

 第13条(不利益処分をしようとする場合の手続) 
 @ 行政庁は、不利益処分をしようとする場合には、次の各号の区分に従い、この章の定めるところにより、当該付利益処分の名あて人となるべき者について、当該各号に定める意見陳述のための手続を執らなければならない。
   一 次のいずれかに該当するとき  聴聞
   イ 許認可等を取り消す不利益処分をしようとするとき。
   ロ イに規定するもののほか、名あて人の資格又は地位を直接にはく奪する不利益処分をしようとするとき。
   ハ イ及び口に掲げる場合以外の場合であって行政庁が相当と認めるとき。
  二 前号イからハまでのいずれに差当しないとき  弁明の機会の付与
  A 次の各号のいずれかに該当するときは、前項の規定は、適用しない。
   一 公益上、緊急に不利益処分をする必要があるため前項に規定する意見陳述のための手続を執ることができないとき。
   二 条例等上必要とされる資格がなかったこと又は失われるに至ったことが判明した場合に必ずすることとされている不利益処分であって、その資格の不存在又は喪失の事実が裁判所の判決書又は決定書、一定の職に就いたことを証する当該任命権者の書類その他の客観的な資料により直接証明されたものをしようとするとき。
   三 施設若しくは設備の設置、維持若しくは管理又は物の製造、販売その他の取扱いについて遵守すべき事項が条例等において技術的な基準をもって明確にされている場合において、専ら当該基準が充足されていないことを理由として当該基準に従うべきことを命ずる不利益処分であってその不充足の事実が計測、実験その他客観的な認定方法によって確認されたものをしようとするとき。
   四 納付すべき金銭の額を確定し、一定の額の金銭の納付を命じ、又は金銭の給付決定の取消しその他の金銭の給付を制限する不利益処分をしようとするとき。
   五 当該不利益処分の性質上、それによって課される義務の内容が著しく軽微なものであるため名あて人となるべき者の意見をあらかじめ聴くことを要しないものとして規則で定める処分をしようとするとき。

 第14条(不利益処分の理由の提示) 
 @ 行政庁は、不利益処分をする場合には、その名あて人に対し、同時に、当該不利益処分の理由を示さなければならない。ただし、当該理由を示さないで処分をすべき差し迫った必要がある場合は、この限りでない。
  A 行政庁は、前項ただし書の場合においては、当該名あて人の所在が判明しなくなったときその他処分後において理由を示すことが困難な事情があるときを除き、処分後相当の期間内に、同項の理由を示さなければならない。
  B 不利益処分を書面でするときは、前二項の理由は、書面により示さなければならない。

     第二節 聴 聞
 
第15条(聴聞の通知の方式)
 @ 行政庁は、聴聞を行うに当たっては、聴聞を行うべき期日までに相当な期間をおいて、不利益処分の名あて人となるべき者に対し、次に掲げる事項を書面により通知しなければならない。
   一 予定される不利益処分の内容及び根拠となる条例等の条項
   二 不利益処分の原因となる事実
   三 聴聞の期日及び場所
   四 聴聞に関する事務を所掌する組織の名称及び所在地
 A 前項の書面においては、次に掲げる事項を教示しなければならない。
   一 聴聞の期日に出頭して意見を述べ、及び証拠書類又は証拠物(以下「証拠書類等」という。)を提出し、又は聴聞の期日への出頭に代えて陳述書及び証拠書類等を提出することができること。
   二 聴聞が終結する時までの間、当該不利益処分の原因となる事実を証する資料の閲覧を求めることができること。
 B 行政庁は、不利益処分の名あて人となるべき者の所在が判明しない場合においては、第一項の規定による通知を、その者の氏名名、同項第三号及び第四号に掲げる事項並びに当該行政庁が同項各号に掲げる事項を記載した書面をいつでもその者に交付する旨を当該行政庁の事務所の掲示場に掲示することによって行うことができる。この場合においては、掲示を始めた日から二週間を経過したときに、当該通知がその者に到達したものとみ なす。

 第16条(代理人)
 @ 前条第一項の通知を受けた者(同条第三項後段の規定により当該通知が到達したものとみなされる者を含む。以下「当事者」という。)は、代理人を選任することがで きる。
 A 代理人は、各自、当事者のために、聴聞に関する一切の行為をすることができる。
 B 代理人の資格は、書面で証明しなければならない。
 C 代理人がその資格を失ったときは、当該代理人を選任した当事者は、書面でその旨を行政庁に届け出なければならない。

 第17条(参加人) 
 @ 第十九条の規定により聴聞を主宰する者(以下「主宰者」という。)は、必要があると認めるときは、当事者以外の者であって当該不利益処分の根拠となる条例等に照ら し当該不利益処分につき利害関係を有するものと認められる者(同条第二項第六号におい て「関係人」という。)に対し、当該聴聞に関する手続に参加することを求め、又は当該 聴聞に関する手続に参加することを許可することができる。
 A 前項の規定により当該聴間に関する手続に参加する者(以下「参加人」という。)は、代理人を選任することができる。
 B 前条第二項から第四項までの規定は、前項の代理人について準用する。この場合において、同条第二項及び第四項中「当事者」とあるのは、「参加人」と読み替えるものとする。

 第18条(文書等の閲覧) 
 @ 当事者及び当該不利益処分がされた場合に自己の利益を害されることとなる参加人(以下この条及び第二十四条第三項において「当事者等」という。)は、聴聞の通知が あった時から聴聞が終結する時までの間、行政庁に対し、当該事案についてした調査の結 果に係る調書その他の当該不利益処分の原因となる事実を証する資料の閲覧を求めることができる。この場合において、行政庁は、第三者の利益を害するおそれがあるときその他 正当な理由があるときでなければ、その閲覧を拒むことができない。
  A 前項の規定は、当事者等が聴聞の期日における審理の進行に応じて必要となった資料の閲覧を更に求めることを妨げない。
  B 行政庁は、前二項の閲覧について日時及び場所を指定することができる。

 
第19条(聴聞の主宰) 
 @ 聴聞は、行政庁が指名する職員その他執行機関の規則で定める者が主宰する。
 A 次の各号のいずれかに該当する者は、聴聞を主宰することができない。
   一 当該聴聞の当事者又は参加人
   二 前号に規定する者の配偶者、四親等内の親族又は同居の親族
   三 第一号に規定する者の代理人又は次条第三項に規定する補佐人
   四 前三号に規定する者であったことのある者
   五 第一号に規定する者の後見人、後見監督人又は保佐人
   六 参加人以外の関係人

 
第20条(聴聞の期日における審理の方式) 
 @ 主宰者は、最初の聴聞の期日の冒頭において、行政庁の職員に、予定される不利益処分の内容及び根拠となる条例等の条項並びにその原因となる事実を聴聞の期日に出頭した者に対し説明させなければならない。
 A 当事者又は参加人は、聴聞の期日に出頭して、意見を述べ、及び証拠書類等を提出し、並びに主宰者の許可を得て行政庁の職員に対し質問を発することができる。
 B 前項の場合において、当事者又は参加人は、主宰者の許可を得て、補佐人とともに出頭することができる。
 C 主宰者は、聴聞の期日において必要があると認めるときは、当事者若しくは参加人に対し質問を発し、意見の陳述若しくは証拠書類等の提出を促し、又は行政庁の職員に対し説明を求めることができる。
 D主宰者は、当事者又は参加人の一部が出頭しないときであっても、聴聞の期日における審理を行うことができる。
 E 聴聞の期日における審理は、行政庁が公開することを相当と認めるときを除き、公開しない。

 第21条(陳述書等の提出) 
 @ 当事者又は参加人は、聴聞の期日への出頭に代えて、主宰者に対し、聴聞の期日までに陳述書及ひ証拠書類等を提出することができる。
 A 主宰者は、聴聞の期日に出頭した者に対し、その求めに応じて、前項の陳述書及び証拠書類等を示すことができる。

 第22条(続行期日の指定) 
 @ 主宰者は、聴聞の期日における審理の結果、なお聴聞を続行する必要があると認めるときは、さらに新たな期日を定めることができる。
 A 前項の場合においては、当事者及び参加人に対し、あらかじめ、次回の聴聞の期日及び場所を書面により通知しなければならない。ただし、聴聞の期日に出頭した当事者及び参加人に対しては、当該聴聞の期日においてしれを告知すれば足りる。
 B 第十五条第三項の規定は、前項本文の場合において、当事者又は参加人の所在が判明しないときにおける通知の方法について準用する。この場合において、同条第三項中「不利益処分の名あて人となるべき者」とあるのは「当事者又は参加人」と、「掲示を始めた日から二週間を経過したとき」とあるのは「掲示を始めた日から二週間を経過したとき (同一の当事者又は参加人に対する二回目以降の通知にあっては、掲示を始めた日の翌日)」と読み替えるものとする。

 第23条(当事者の不出頭等の場合における聴聞の終結) 
 @ 主宰者は、当事者の全部若しくは一部が正当な理由なく聴聞の期日に出頭せ ず、かつ、第二十一条第一項に規定する陳述書若しくは証拠書類等を提出しない場合、又 は参加人の全部若しくは一部が聴聞の期日に出頭しない場合には、これらの者に対し改めて意見を述べ、及び証拠書類等を提出する機会を与えることなく、聴聞を終結することが できる。
 A 主宰者は、前項に規定する場合のほか、当事者の全部又は一部が聴聞の期日に出頭せ ず、かつ、第二十一条第一項に規定する陳述書又は証拠書類等を提出しない場合において、これらの者の聴間の期日への出頭が相当期間引き続き見込めないときは、これらの者 に対し、期限を定めて陳述書及び証拠書類等の提出を求め、当該期限が到来したときに聴聞を終結することとすることができる。

 第24条(聴聞調書及び報告書) 
 @ 主宰者は、聴聞の審理の経過を記載した調書を作成し、当該調書において、不利益処分の原因となる事実に対する当事者及び参加人の陳述の要旨を明らかにしておか なければならない。
  A 前項の調書は、聴聞の期日における審理が行われた場合には各期日ごとに、当該審理が行われなかった場合には聴聞の終結後速やかに作成しなければならない。
 B 主宰者は、聴聞の終結後速やかに、不利益処分の原因となる事実に対する当事者等の主張に理由があるかどうかについての意見を記載した報告書を作成し、第一項の調書とともに行政庁に提出しなければならない。
 C 当事者又は参加人は、第一項の調書及び前項の報告書の閲覧を求めることができる。

 第25条(聴聞の再開) 
 行政庁は、聴聞の終結後に生じた事情にかんがみ必要があると認めるときは、主宰者に対し、前条第三項の規定により提出された報告書を返戻して聴聞の再開を命ずることができる。第二十二条第二項本文及び第三項の規定は、この場合について準用する。

 第26条(聴聞を経てされる不利益処分の決定) 
 行政庁は、不利益処分の決定をするときは、第二十四条第一項の調書の内容及び同条第三項の報告書に記載された主宰者の意見を十分に参酌してこれをしなければならない。

     第三節 弁明の機会の付与
 
第27条(弁明の機会の付与の方式) 
 @ 弁明は、行政庁が口頭ですることを認めたときを除き、弁明を記載した書面 (以下「弁明書」という。)を提出しでするものとする。
 A 弁明をするときは、証拠書類等を提出することができる。

 第28条(弁明の機会の付与の通知の方式)
 行政庁は、弁明書の提出期限(口頭による弁明の機会の付与を行う場合には、その日時)までに相当な期間をおいて、不利益処分の名あて人となるべき者に対し、次に掲げる事項を書面により通知しなければならない。
  一 予定される不利益処分の内容及び根拠となる条例等の条項
  二 不利益処分の原因となる事実
  三 弁明書の提出先及び提出期限(口頭による弁明の機会の付与を行う場合には、その旨並びに出頭すべき日時及び場所) 

 第29条(聴聞に関する手続の準用) 
 第十五条第三項及び第十六条の規定は、弁明の機会の付与について準用する。この場合において、第十五条第三項中「第一項」とあるのは「第二十八条」と、「同 項第三号及び第四号」とあるのは「同条第三号」と、第十六条第一項中「前条第一項」と あるのは「第二十八条」と、「同条第三項後段」とあるのは「第二十九条において準用する第十五条第三項後段」と読み替えるものとする。

     第四章 行政指導
 
第30条(行政指導の一般原則) 
 @ 行政指導にあっては、行政指導に携わる者は、いやしくも当該県の機関の任務又は所掌事務の範囲を逸脱してはならないこと及び行政指導の内容があくまでも相手方の任意の協力によってのみ実現されるものであることに留意しなければならない。
 A 行政指導に携わる者は、その相手方が行政指導に従わなかったことを理由として、不利益な取扱いをしてはならない。

 第31条(申請に関連する行政指導) 
 申請の取下げ又は内容の変更を求める行政指導にあっては、行政指導に携わる者は、申請者が当該行政指導に従う意思がない旨を表明したにもかかわらず当該行政指導を継続すること等により当該申請者の正当な権利の行使を妨げるようなことをしてはな らない。

 第32条(許認可等の権限に関連する行政指導) 
 許認可等をする権限又は許認可等に基づく処分をする権限を有する県の機関が、当該権限を行使することができない場合又は行使する意思がない場合においてする行 政指導にあっては、行政指導に携わる者は、当該権限を行使し得る旨を殊更に示すことに より相手方に当該行政指導に従うことを余儀なくさせるようなことをしてはならない。

 第33条(行政指導の方式) 
 @ 行政指導に携わる者は、その相手方に対して、当該行政指導の趣旨及び内容並びに責任者を明確に示さなければならない。
 A 行政指導が口頭でされた場合において、その相手方から前項に規定する事項を記載した書面の交付を求められたときは、当該行政指導に携わる者は、行政上特別の支障がない限り、これを交付しなければならない。
 B 前項の規定は、次に掲げる行政指導については、適用しない。
  一 相手方に対しその場において完了する行為を求めるもの
  二 既に文書(前項の書面を含む。)によりその相手方に通知されている事項と同一の内容を求めるもの 

 第34条(複数の者を対象とする行政指導) 
 同一の行政目的を実現するため一定の条件に該当する複数の者に対し行政指導をしようとするときは、県の機関は、あらかじめ、事案に応じ、これらの行政指導に共通してその内容となるべき事項を定め、かつ、行政上特別の支障がない限り、これを公表しなければならない。

     第五章 届 出
 
第35条(届出) 
 @ 届出が届出書の記載事項に不備がないこと、届出書に必要な書類が添付されていることその他の条例等に定められた届出の形式上の要件に適合している場合は、当該 届出が条例等により当該届出の提出先とされている機関の事務所に到達したときに、当該 届出をすべき手続上の義務が履行されたものとする。
 A 行政庁は、届出をしようとする者又は届出をした者の求めに応じ、届出書の記載及び添付書類に関する事項その他の届出に必要な情報の提供に努めなければならない。

  附 則
 
1(施行期日)  この条例は、平成八年四月一日から施行する。
 
2(経過措置)  この条例の施行前に第十五条第一項又は第二十八条の規定による通知に相当する行為がされた場合においては、当該通知に相当する行為に係る不利益処分の手続に関しては、第三章の規定にかかわらず、なお従前の例による。
 
 この条例の施行前に、届出がされた後一定期間内に限りすることができることとされている不利益処分に係る当該届出がされた場合においては、当該不利益処分に係る手続に関しては、第三章の規定にかかわらず、なお従前の例による。


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